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「盆唄」~避難を余儀なくされた人々のさまざまな思いが描かれた名作

福島原発事故のため避難生活を余儀なくされている双葉町の人々が,盆踊りの復活を通じて一体感を取り戻していく過程を描いたお話。 その過程の中で,盆唄とは,自分たちのルーツとは,というところへも話は広がっていきます。 移民 作中で描かれる富山から...
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戦争の中毒性をあぶりだした映画~アメリカン・スナイパー

この映画はクリス・カイルという実在の名狙撃手を題材としたものです。しかしこの映画で描かれているのは戦争賛美でもなく,かといって単純な戦争批判でもありません。戦争にとりつかれた男の精神が崩壊していくさまが見事に描かれている良作です。
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「まぼろしの市街戦」を見て狂気とか自由とか欲について考えた

第一次世界大戦中のフランスのある町で,町から撤退しようとするドイツ軍が町ごと吹き飛ばせるような時限爆弾を仕掛けます。そのため町の人はみんな逃げ出して,残ったのは精神病院の狂人たちのみ。そこへ時限爆弾を処理するためにやってきたイギリス軍の兵士...
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「ビール・ストリートの恋人たち」~エピソードの盛り込みすぎで消化不良

予告編を見たら面白そうだったので見に行きました。しかし結論としてはガッカリです。 ガッカリした理由 ストーリーというかテーマがよく分からないです。 黒人差別が未だひどい中,健気に生きる若いカップルというのがテーマなのかなあと思うのですが,ア...
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「ぼけますから、よろしくお願いします。」は老いとか介護とか認知症とかいろんなことを考えることができる傑作

「ぼけますから、よろしくお願いします。」という映画を見ました。新年早々,今年一番の傑作かもと思うほど良かったです。 この作品は,信友直子さんというテレビディレクターが自分の両親が老いていく様子を映画にしたものです。特に母親が認知症を患ってか...
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「ノモンハン 責任なき戦い」~虫酸が走る内容の証言テープが必聴モノ

「ノモンハン 責任なき戦い」というノモンハン事件を扱ったNHKのドキュメンタリー番組を見ました。 一言で言うと「ひどい」に尽きます。いろんな意味で。 証言テープの内容が本当にひどい 当時の責任者たちの証言テープがこの番組の目玉の一つであるの...
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「ニューヨーク,ジャクソンハイツへようこそ」を見た・・・人種のるつぼという割にはなんか偏っている気が・・・

予告編で「167の言語が話される人種のるつぼ」というのを見て面白そうだと思いました。 上映時間が189分もあるので,そういうさまざまな人々の姿を淡々と撮影していくドキュメンタリー作品なのかと思っていたのですが,意外とそうでもなかったです。 ...
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「運び屋」~自由奔放なお爺さんの生き方を見て人生の選択や犠牲について考えた

人生の大半を仕事に邁進して家族を顧みなかったお爺さんが,破産して半ばヤケで麻薬の運び屋になってしまうというお話です。 家族が一番!・・・という単純な話とは思えない お爺さんはかなり身勝手です。家族から見捨てられていることからも分かりますし,...
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「顔たち、ところどころ」~奇妙な芸術家たちの珍道中記

おばあさんの映画監督と若手の芸術家がフランス国内を旅するお話です。 若手芸術家はJRという写真家です。写真家といっても普通の写真ではなく,大きく引き延ばしたポートレートなどを建物の壁などに貼り付けるという表現手法で活躍している人です。 ばあ...
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「判決,ふたつの希望」~憎悪と理解について考えた

人がお互いを理解し合うということは実に大変なことだと感じました。 どんな内容? この映画はキリスト教徒のレバノン人トニーとパレスチナ人のヤーセルとがささいなことからいさかいを起こし,それがどんどんとこじれていくという話です。 パレスチナ難民...
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フツーの人々がヒーローになる瞬間を淡々と描いていく~「15時17分,パリ行き」

「15時17分,パリ行き」は実際の事件を実際の人物を用いて描いた映画です。市井に隠れているごく普通の人々がヒーローになる瞬間を淡々とした描写で表現しています。私たちはこのような人たちに支えられて生きているのだと改めて感じました。
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「明日に向かって撃て!」~主題歌はいいんだけど・・・

先日NHKの名曲アルバムを見ていたら,「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' On My Head)」が流れていて改めていい曲だなと思いました。 で,この曲は映画で使われており,その映画を見たことがなかったので見ました...
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「願いと揺らぎ」はすごい映画なのでもっと多くの人に見てもらいたい

すごい作品でした。 この作品は三陸のある波伝谷という集落を10年以上追い続けて作り上げられたものです。 監督である我妻和樹氏は2005年からこの集落にある「お獅子さま」という伝統行事を中心に集落を撮影し始めました。当初は民俗調査だったようで...
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「バーフバリ 王の凱旋」はインド版歌舞伎だった

インドの映画は最近になって見始めたのですが,最近見た映画がどれも素晴らしく面白かったので,今度はインド映画史上歴代最高興行収入を誇るという「バーフバリ」を見てみました。 で,その感想なのですがちょっと脂っこすぎでした。胸やけしそう。アクショ...
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「希望の灯り」~フォークリフト万歳

いい映画でした。すべてにおいて完成度が高い。話としてはコミュ障な青年が少しずつ成長していくものです。青年の周りもみんな問題を抱えているけれど,少しずつ前に進んでいっている。地味ですがいい話です。 映像と音楽 この作品で特にインパクトが大きい...
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「バシュランギおじさんと,小さな迷子」~ストーリーはありきたりだけどすさまじいエネルギーで引きずり込まれ最後には感動するすごい映画

「バシュランギおじさんと,小さな迷子」を見ました。信心深いヒンドゥー教徒のインド人青年が,迷子になったパキスタン人少女を家まで送り返すという物語。パキスタン少女は生まれつきしゃべることができず,それを治す願掛けをするためにインドへ行った帰り...
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車を盗まれないようにする手っ取り早い方法

私は先代のプリウス(ZVW30)に乗っています。ハイブリッド車の運転はガソリン車と比べて違う点も多く面白いですね。 盗難されやすい車 しかしこのプリウス,盗難も多いです。ここ数年,車種別自動車盗被害について堂々の1位をキープしています。 確...
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「心と体と」~一見したところおっさんと若い女の平凡なお話なのだけど…

おっさんと若い女のラブストーリーです。そう言ってしまえば身も蓋もなく,私も見た直後は「ふーん」くらいにしか思いませんでした。 ジワジワとよい映画 しかしなぜか心に残る映画で,時間が経つにつれてジワジワときます。若い女(マーリア)役のアレクサ...
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「洗骨」を見て宗教的儀式について考えた

人が亡くなったら4年後にその骨を洗って清めるという風習を通じて家族のあり方を描いた作品です。家族が亡くなってある程度気持ちに区切りがついた4年後にもう一度故人と対面するこの洗骨という風習は沖縄でも廃れつつあるものなのだそうです。 この映画で...
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「博士の異常な愛情」は何度見ても面白い

スタンリー・キューブリック監督が好きで,彼の作品はよく見ているのですがその中でも「博士の異常な愛情 また私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(Dr.Strangelove or: How I Learned to St...
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総統閣下シリーズの元ネタで有名だけど映画自体も面白い~「ヒトラー~最期の12日間~」

かの総統閣下シリーズで有名になった映画です。 私も映画より総統閣下シリーズの方を先に知ったクチです。 で,ヒトラー役のブルーノ・ガンツの熱演を見ているうちに元々の作品はどうだったんだろうと興味がわいて見てみました。 実際の映画はどう? 実際...
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カティーサークが飲みたくなる映画「グリーンブック」

孤独なアフリカ系アメリカ人ピアニストのドン・シャーリーとがさつなイタリア系アメリカ人トニー・ヴァレロンガが旅を続けるうちに次第に打ち解けていくというよくあるお話です。 マハーシャラ・アリ氏がよい ベタですが,よい映画です。なにがよいのでしょ...
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「地獄の黙示録 特別完全版」~観客も含めた全員が狂ってるってことをあぶり出してくれるのがこの映画の真価と見た

「地獄の黙示録」はだいぶ昔に見たことがあるのですが,時間も経っていますし完全版は見たことがなかったので見ました。 テーマは偽善と狂気? 昔見たときには,この映画のテーマは偽善と狂気だと思っていました。アメリカ人による様々な狂気や偽善を並べて...
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「華氏119」を見て重要インフラの自由化を進めすぎたらやばいということがよく分かった

「華氏119」という映画を見ました。 マイケル・ムーア監督の作品は初めてです。渦巻く怒りが映画の中から湧き出してくるようで圧倒されました。 こういうエネルギー渦巻く映画をどこかで見たことがあると思って考えてみたら,「ゆきゆきて,神軍」でした...
吟醸酒

奥の松酒造 あだたら吟醸

福島県二本松市にある奥の松酒造のあだたら吟醸を飲みました。 4合1000円で購入。 どんなお酒? 原材料は米,米こうじ,醸造アルコール。 アルコール度15度。 精米歩合60% 日本酒度+4 酸度1.3 その他の特徴としては 安達太良産の伏流...