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カティーサークが飲みたくなる映画「グリーンブック」

孤独なアフリカ系アメリカ人ピアニストのドン・シャーリーとがさつなイタリア系アメリカ人トニー・ヴァレロンガが旅を続けるうちに次第に打ち解けていくというよくあるお話です。

マハーシャラ・アリ氏がよい

ベタですが,よい映画です。
なにがよいのでしょう。
なんといってもピアニスト役のマハーシャラ・アリ氏がいいですね。

まず序盤の孤高で人を寄せ付けない雰囲気がよいです。
そしてそれがトニーと旅をしていく中で,だんだんと氷が溶けていくように少しずつ変化していく様子が実によいです。

人の懐に飛び込むのが上手いトニーと比べて,ドンはその辺は不器用です。
懐に飛び込んでくるトニーに戸惑ったり,トニーとの距離を縮めたいような,いやそれには抵抗があるみたいなジリジリとした感じで変わっていきます。
ラストシーンでトニーの家を訪ねるまで逡巡する様子やトニーと目が合った瞬間の気まずいような嬉しいような表情とか最高です。

このジリジリ感はある意味恋愛モノみたいな感じとも言えるかもしれません。
そうですね,前に観た「心と体と」がよく似てます。
こちらは恋愛モノで,ヒロインはドンよりひどいコミュ障女でしたが,やはり固まった心が次第に溶けていく様子が秀逸でした。

「グリーンブック」はおっさんとおっさんの心の距離が縮まっていくという文章にするとかなりの気持ちの悪さがありますが,実際観てみると文章とは違ってとても爽やかでよい映画です。

カティーサークが超うまそう!

作中でドンがカティーサークを愛飲しているのですが,それを見ているととても美味しそうに見えます。
特にトニーとだいぶ打ち解けてきて二人で酌み交わすシーンがあるのですが,だいぶ心も緩んできたドンはカティーサークをすごく美味そうに飲んでるんですよねえ。
書いているだけでまた飲みたくなってしまいました。
単なるアル中です,すみません。

映画『グリーンブック』公式サイト
1962年。天才黒人ピアニストは、粗野なイタリア系用心棒を雇い、〔黒人専用ガイドブック<グリーンブック>〕を頼りに、あえて差別の色濃い南部へコンサート・ツアーへ繰り出す。旅の終わりに待ち受ける奇跡とは? まさかの実話! 2019年3月1日(...

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