「ダンガル」というインドの映画が面白いという話なので見てきました。
インド映画を見るのは初めてです。
見終わって第一の感想は「超レベル高え」ということです。
すいません,ちょっと侮っていました。
どんな話?
「ダンガル」とはヒンディー語でレスリングのことだそうです。
この映画は,元レスラーの父が娘をレスリングの国際チャンピオンに育てる物語で,平たく言えば巨人の星インド版です。
ストーリー的には展開が分かりきっているものです。
しかし話運びが上手いのでどんどん映画の中に引き込まれていき,ラスト30分は正に手に汗握ります。
ラストで倉庫の中に閉じ込められた父が,娘の優勝を知って涙するシーンは中でもとりわけよかったですね。
キャストがすごい
この映画で特にすごいと感じたのは,キャストのプロ根性です。
まず,主人公である父マハヴィルを演じるアーミル・カーン氏がすごい。
現在53歳だそうですが,この映画では20代から60代までを演じています。
50代なのに20代を演じるという時点ですごいとおもうのですが,さらにすごいのは20代ではムキムキ,60代ではボヨンボヨンの体ということです。
「これおんなじ人だよな,どうやって撮ったんだ??」と思いながら見ていたのですが,本当に太ったりやせたりしたそうです。
氏は撮影前,体脂肪が9%だったそうですが,それを38%まで上げて60代の撮影をして,そこからまた9%まで落としたのだとか。
人間ってこんな短期間でこんなことができる生き物なんですね。
このアーミル・カーン氏の身体を見るだけでも価値があります。
また,ヒロインギータを演じるファーティマー・サナーさんもすごい。
まずすげー美人です。
ですが,作品中では短髪に刈り込み,本当にレスリングをやってます。
私はレスリングはやったことはありませんが,柔道の経験があるので投げや抑え込みの要領はある程度わかります。
作品中の投げ技やフォールはとても自然できれいです。
ここまでできるようにするにはかなり練習しないとできないはずです。
二人とも「ここまでやるか」というくらい徹底しています。
見ていて本当に楽しくなる映画
巨人の星といえばスパルタ。
現在ではちょっと描写を誤れば非難囂々なものになってしまいます。
この映画の父マハヴィルも常にこの顔↓
でスパルタンな訓練を施しているのですが,随所にユーモアがちりばめられており,上手く場を緩和させています。
ストーリーにしても役者さんにしても,この映画は観客を楽しませることをすごくよく考えて作ってあると感じました。
超オススメ。見たことのない人はぜひ。
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