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真夏の登山で汗が登山靴の中に大量に流れ込み困っている人へ

私はかなりの汗かきで,ここのところ年々暑くなる夏はなかなか大変です。
最近本格的に登山をするようになってからはさらに困ることができました。

それは「全身の汗が登山靴の中に流れ込んで靴の中がビチャビチャになる」というものです。
もちろん速乾性のある服は着ています。
一定時間(2,3時間)まではなんとか汗を乾かそうとはしてくれています。
一生懸命頑張ってくれているのは分かるのですが,それ以上経過すると糸が切れたかのようにドバドバと靴の中に汗が流れ込み始めるのです。
こうなるともうダメで,靴の中は水の中に浸かった後のようになってしまい不快この上ないです。
不快なだけならまだいいいのですが,この状態で長時間歩き続けると靴ずれができやすくなるので最悪です。

でも最初は「ネットで検索したり好日山荘の人にでも相談すればなんか対策があるだろう」くらいにしか考えていませんでした。

こんな症状はない?

ところがネットで検索するもそれらしい事象が見当たりません。
登山仲間や好日山荘で聞くも「そんなことがあるんですか?」と逆に驚かれる始末でどうもレアなケースのようです。

こうなると自分で解決するしかありません。

試してみたこと

アンダーウェア

真っ先にやったのがアンダーウェアの変更です。
最初はミレーのドライナミックを着ていてこの現象が起きたので,これがいけないのかと思っていました。

DRYNAMIC ドライナミック | MILLET
常に肌をドライに保つ先進の汗処理アンダーウェア “ドライナミック メッシュ”。メッシュ構造が可能にした吸水メカニズムで、かいた汗を素早く吸い上げ、上に重ねたベースレイヤーへと運びます。高い通気性によりベースレイヤーの汗の拡散&乾燥を助けなが...

これをランニングで使っているファイントラックのパワーメッシュに換えてみました。

https://www.finetrack.com/products/l1-drylayer/powermesh/

が,まったく変化なし。むしろやや悪化傾向。

アンダーウェアの存在自体がダメなのかもしれないと思って,何もなしにしてみましたがますますひどくなりました。
ミレーのドライナミックなどのドライウェアは一定の防波堤にはなっているようです。

参考記事

ベースレイヤー

次にアンダーウェアの上のベースレイヤーがいけないのかと考えました。

とはいっても夏なので,Tシャツとロングパンツだけです。

当初はモンベルのクール ロングスリーブジップシャツとリッジラインパンツを使っていたので,これを換えてみることに。

パタゴニアがいいよという話を聞き,メンズ・RPSロック・パンツとメンズ・ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・グラフィック・シャツに換えてみました。

メンズ・RPS ロック・パンツ(レギュラー) | パタゴニア公式サイト | M's RPS Rock Pants - Reg
メンズ・RPS ロック・パンツ(レギュラー)を販売しています。パタゴニアのカスタマーサービスがご購入から修理までサポートします。製品を長くご使用いただくための製品保証や修理サービスも充実しています。ジャンケンポン!涼しいはき心地で自信たっぷ...
Hang Tight! Routing to checkout...

これも多少は効果があるような気もしますが,気がする程度でほぼ変化なしです。

ただパタゴニアの服って汗かいても臭わないですね。モンベルを使っていたころは汗臭にも悩まされていたのですが,パタゴニアにしてからかなり軽減されました。
真夏に一泊二日で着続けていても気持ちが悪いくらい臭いが発生しません。
その点が気に入り,モンベル一式だったベースレイヤーをパタゴニアへ変更しました。

スパッツ

スパッツを巻けば汗の侵入を防げるのではないか?と考えてスパッツを着けてみました。
この辺りまで来ると半ばやけくそです。

【モンベル】GORE-TEX ライトスパッツ ロング
コンパクトで装着も容易な軽量スパッツです。積雪期から夏山までさまざまな山行に幅広く使用できるひざ下丈モデルです。スタッフバッグ付き。

クソ暑いだけで何の効果もありませんでした。

靴下

靴の中がグチョグチョになるのはあきらめるとして,靴下内がドライであれば靴ずれなどは防げるのではないかと考えてファイントラックのスキンメッシュソックスレギュラーとメリノスピンソックスアルパインレギュラーにしてみました。
靴下内をドライに,というのを謳っている製品。

ソックスレイヤリング | 国産アウトドアブランドのファイントラック
ファイントラックは、ウエアと同様にソックスのレイヤリングシステムも考案しました。運動中は常に発汗し、外からの水の侵入も受ける足はブーツ内で常にムレや濡れにさらされ、やがてトラブルへとつながります。ソックスレイヤリングという新常識で本当の快適...

これも多少は効果があるような感じもしますが,半日以上ずぶ濡れ靴で歩いているとさすがに効果なし。

こまめに拭く

にっちもさっちもいかなくなったので,こまめに汗を拭き取ることにしてみました。

汗が靴の中に流れこみそうになったくらいで足周りから腰周りにかけてを拭きます。
真夏だと30分に1回くらい。

原始的ですが,これが一番効果がありました。

最初はただの手ぬぐいでやっていましたが,より吸水性のあるものでやった方がいいのではないかと思い,自重の10倍の水を吸い取るというパックタオルに変えてみました。

が,時間切れで秋になってしまい,靴の中が濡れるほど汗をかかなくなってしまったので,手ぬぐいと比べてどこが優れているかは来年に持ち越しです。

結論

原始的な「こまめに拭き取る」というのが現状ベストのようです。
身も蓋もない結論ですみません。
もし同じような症状で悩まれている方がおられましたら参考になるとよいのですが・・・きっとこんなの需要ないだろうなあ。

コメント

  1. hirakazu より:

    登山を始めたばかりの者です。
    全く同じ現象で悩んでます。多汗症なんですかね、、笑
    とても厄介です、、
    往復に時間の軽登山で靴の中はビシャビシャです、靴下は絞れます、、

    • 山根 厚介 より:

      コメントありがとうございます。
      結局はできるだけ涼しくするしかないですよね。
      以前は虫刺されやかぶれが嫌で夏でも長袖だったのですが、半袖にしたら若干マシになりました。虫にはやられますが。

      • 汗っかきおじさん より:

        同じ悩みです。
        まだ登山を去年から初めて、合計5,6山しか登れていない初心者ですが、登り始めて1時間〜2時間で靴の中がチャプチャプしています。

        登ってる時は常にハンドタオルで腕、顔の汗を拭い、5分おきに絞ってる状態です。

        ゲイターというものがありますよね。
        あれは小石が靴の中に入るのを防ぐものですが、似たようなもので脚をつたり落ちてきた汗を靴にはいらないような工夫が必要かなと思い始めています

        • 山根 厚介 より:

          ゲイター(スパッツ)は私もダメ元で試したのですが、汗を止める作用はまったくないうえに足元が蒸れて症状が悪化するだけでした。
          仮に足にピッタリと密着して汗を止めてくれるものがあったとしても、今度は蒸れがひどくなって別の害が生じるのではないかと思います。
          こまめに汗を拭き取るしかなさそうです。

  2. ナオ より:

    同じ症状です。
    汗をなるべくかかないようゆっくり歩いてます。
    ただ、アブがいるとそうも行かないので厄介です。
    夏は高山に限りますね

    • 山根 厚介 より:

      アブも夏の低山では大敵ですよね。
      森林香をたいても効かないときもありますし…

      夏は高山か沢がよいですね。
      沢ではアブからは逃れられませんが。

  3. はち より:

    登山を始めて7年目ですが、昨日、塔ノ岳(丹沢山系)の日帰り登山で靴の中に汗がたまって、ちゃぷちゃぷ状態になってしまいました。こんな経験は初めてで、何が原因なのか悩んでおりましたが、このブログを見つけて同じ悩みの方がいらっしゃるのだと一安心しました。当日は頂上でも気温は30度程度あったので、発汗量は今まで経験したことがないくらいの量で、1日で持参した2リットルの水もすべて飲み干し足りませんでした。暑さによる発汗量が多いだけで、靴の中ガチャぷちゃぷになるほど水がたまるとは考えられなかったのですが、このブログを読んでメッシュのタイツを伝って靴に入る事がわかりました。
    こまめにタオルで拭くのも大変なので、真夏の低山登山は熱中症の危険もあるので、麓で35度を超える日の低山登山はしないようにします。ありがとうございました。

    • 山根 厚介 より:

      高機能アンダーウェアは状況によってはマイナスに働くように思います。
      しかし温暖化の進んだ真夏に、低山を歩くほうがどうかしているだけなのかもしれませんが…
      1日で2L消費するレベルになると荷物も重くなりますし、そもそも歩かないほうがよいのでしょうね。

  4. マンㇶ より:

    全く同じです。
    GTXの靴は、外からの「水分」を防ぐ分、靴中の水分は外に出しずらいと聞き
    2つ対策を練り、実験してみる予定です。
    GTXでない靴の方が水にぬれても乾きが早いようです。なのでGTXじゃない靴を履く。
    もう一つ
    「登り」はしっかり汗を吸収さすために「メリノでなく、あえて綿」の靴下で登り
    保険で「メリノの靴下持参」
    お盆過ぎに報告できたら(*^▽^*)

    • 山根 厚介 より:

      たしかに内から外への水分排出ではゴアテックスはマイナスだと思います。
      夏場の低山で履くようなものではないですよね。

      靴下で綿を使う発想はちょっとなかったです。
      ぜひ実験結果を教えてください。

      • マンㇶ より:

        「綿」の靴下、多少効果ありくらいで、決定的とは言いずらです。

        ベターは、「GTXじゃない靴で綿靴下。」が後の靴の手入れがしやすい分「まし」だと思います。保険の靴下の替えもやはり「綿」が効果的と思う次第です。

        やみくもに「メリノ」信仰は、一歩立ち止まって考えく時期なんじゃないでしょうか?。