PR

Raspberry PiでADS-Bを受信する②(PiAwareの導入とVirtual Radar ServerへのWebAdminプラグインの導入)

前回記事でとりあえずADS-Bを受信できるようになりましたが,PiAwareの方がいいよというアドバイスを受けてそっちに乗り換えました。
前回記事はこちら

PiAware

FlightAwareのアカウントを作る

PiAwareはFlightAwareで配布されています。

FlightAware - フライトトラッカー/フライトステータス
最高のフライト追跡機能:リアルタイム追跡マップ、フライトステータス、空港におけるフライト遅延、プライベート/GA便、空港などの情報を提供。

アカウントが必要になるので作っておきましょう。

PiAwareのインストール

公式サイトに手順が記載されてあるのでそのまま実行すれば大丈夫です。

PiAware - dump1090 ADS-B integration with FlightAware - FlightAware
Setup PiAware to directly feed live ADS-B data to FlightAware via a Raspberry Pi running dump1090. Step-by-step instruct...

下記のものはRaspbian9の場合で,Raspbian8の場合は少し異なるようです。

wget http://ja.flightaware.com/adsb/piaware/files/packages/pool/piaware/p/piaware-support/piaware-repository_3.6.3_all.deb
sudo dpkg -i piaware-repository_3.6.3_all.deb
sudo apt-get update
sudo apt-get install piaware
sudo piaware-config allow-auto-updates yes
sudo piaware-config allow-manual-updates yes
sudo apt-get install dump1090-fa

上記が済めば再起動。
PiAwareはバックグラウンドで動作するので,いちいち起動させる必要はありません。

うまくいってれば,

https://ja.flightaware.com/adsb/stats/user/**** (****はFlightAwareに登録したユーザーID)

を開けば

こんな画面になるはず。
歯車マークをクリックして,ラズパイの位置やアンテナの高さを設定すれば,MLATも利用できるようになります。

Virtual Radar Serverに問題が・・・

これで済むはずだったんですが,この後なぜかGUI上で動かしていたVRSが起動しなくなりました。
再インストールしたりあれこれしてもダメ。
VRSはCUIでも動くらしいので試してみると動いているっぽかったので,CUIで動かすことにして管理はWeb上からすることにしました。

WebAdminプラグインの導入

今回も下記サイトを参照しました。
いつも大変参考にさせてもらっております。

https://www.mode-s.info/node/298

ポートの変更

PiAwareがPort8080を使っているので,変更しないといけません。
~/.local/share/VirtualRadar/ へInstallerConfiguration.xmlというファイルを新規に作ります。

sudo vi  ~/.local/share/VirtualRadar/InstallerConfiguration.xml 

ファイルの中には以下の内容を書き込みます。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<InstallerSettings xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"> <WebServerPort>8081</WebServerPort>
</InstallerSettings>

この

<WebServerPort>8081</WebServerPort>

がポート番号なので,8080以外の番号にします。(上記では8081にしています)

WebAdminプラグインのインストール

VRSのサイトにWebAdminのプラグインがあるのでインストールします。

Download - Virtual Radar Server
A stand-alone .NET application that displays output from an SBS-1 ADS-B receiver on a Google Maps web page.
cd ~/vrs
wget http://www.virtualradarserver.co.uk/Files/VirtualRadar.WebAdminPlugin.tar.gz
tar -zxvf VirtualRadar.WebAdminPlugin.tar.gz

vrsはVRSをインストールしたフォルダなので各自読み替えてください。

CUIで起動

これでいけるはずです。
1回目の起動ではIDとパスが必要なので,それらを指定して起動します。

 mono VirtualRadar.exe -nogui -createAdmin:**** -password:**** 

上手くいけば,こんな感じで起動するはずです。

2回目以降は

mono VirtualRadar.exe -nogui

だけで大丈夫です。

WebAdminの動作確認

管理画面に入るには

http://192.168.**.**:8081/VirtualRadar/WebAdmin/Index.html

で入れるはずです。
192.168.**.**はラズパイのIPです。
入る際にIDとパスワードを求められるので,1回目の起動時に設定したものを入力しましょう。
ログインできれば下記のような画面になるはず。

これでなんとかなり一安心です。

お知らせ

現在周波数情報を新サイトに移行中です。こちらもぜひ訪ねていただければと思います。

コメント