私はブラザーのレーザープリンターDCP-9020CDWを使っています。トナー(TN-291)は純正品ではなく互換トナーを使っており、先日トナー切れの表示が出たため新しいものに交換しました。
しかし、新品に交換しても「トナーを交換してください」という表示が消えず印刷できません。トナーの不良かと思ったのですが、改めてトナーを眺めてみるとどこにも電気的な接点が見当たらず、「どうやってトナー残量を判断しているのだろう?」と疑問に感じました。
ネットで調べてみると、歯車で判断するという非常にアナログな方法が使われているとの由。一定枚数印刷すると歯車が回らなくなる仕掛けになっていて、歯車が回らなくなるとトナー交換が表示されるということらしいです。つまり、トナー残量を実際に測定しているわけではないので、トナー交換が表示されてもまだトナーが残っているということも、今回の件で初めて知りました。
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上記サイトを参照して新品カートリッジをさっそく分解してみたのですが、それらしき歯車がありません。どうも時期によってさまざまな形状があるようです。
トナー切れと表示されたほうの古いカートリッジはどうなのだろうと思って分解してみると、こちらにはそれらしき歯車がありました。ただし、本体側ではなく外した部品側についています。
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参照サイトにあったような猫耳歯車が見当たらない。
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と思ったら側面カバーの内側にそれらしき歯車と針金がありました。
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歯車を外したときの針金の位置はここでした。針金が引っかかるので矢印方向にはこれ以上歯車が回らない仕組み。
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針金の位置を変更すればギアが回るのでカウンターがリセットされるのではと推測。
側面カバーを組み直してプリンターに入れてみたところ、トナーが満タンの状態になりました。推測どおり。
ところで、カウンターがリセットされると新品のカートリッジも普通に認識されるようになりました。いったんリセットされればそれでOKのようです。つまり、この古いカートリッジを捨てずに持っておけば、もしも新品カートリッジがうまく認識されない場合でも、古いカートリッジでリセット可能ということですね。互換カートリッジではこういうことが今後も発生しそうだから大事に持っておこう。
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