「日本のいちばん長い日」~日本の終戦は綱渡りだったことが改めて分かる良書

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昭和20年8月に原爆が落とされてから終戦が決まり玉音放送が流れるまでの間に焦点を合わせ,その間の政治家や軍人の行動を追った作品です。

軍は徹底抗戦を唱えていたのになんであんなにあっさり降伏が進んだのか,その裏舞台を探るみたいな感じです。

実際のところ,クーデターの動きはいろいろあったのですが,さまざまな人の尽力と運とでなんとかおさまったというのが実態。

下手な内閣だとクーデターまたは戦争継続となっていてもおかしくなかったのが真相でした。

 

それにしても陸軍の考えというのはよくわかりません。

ただもう死に場所を求めているとしか思えないのですが,国民や召集兵を巻き添えにするなよ・・・としか考えられない。

しかも戦争期間中あれだけ人を殺しておいて,なんで自決したのはごくごく一部の人だけなんですかね。

恥を忍んで生きて新しい国の建設に役立たなければ,といえば聞こえはいいけど,少なくとも将官級の指導者層はみんな死ぬべきなんじゃないかなあ。

 

圧巻なのは人を食ったような鈴木貫太郎首相の鷹揚ぶり。

高齢のはずなのによく食うしよく眠るし,刺客がきてもさっさと逃げるし,一番元気です。

 

大日本帝国の尻ぬぐいという日の目を見るような仕事ではありませんが,そういう人たちに支えられて今の日本はあるのだなと改めて感じました。

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