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そもそもDMRってなに?

DMRとはそもそもなんぞやという疑問が出てきたので,改めて調べてみました。

WikipediaやRadioRefferenceなどで調べたものをまとめてみます。

誤訳や誤解をしている部分もあるかもしれないので,おかしい部分があったら教えてください。

主な特徴

DMR(Digital Mobile Radio)はヨーロッパのETSIで定められた民間業務局用の規格でTS 102 361-1から361-4まであります。

DMRはP25 Ⅱと同じ帯域12.5Khz,2スロットのTDMAです。

変調は4値FSK,データレートは9600bpsです。

12.5Khzで2スロットTDMAなので,周波数効率は6.25Khzの2チャンネルと同等です。

 

低コスト,単純であることから,(世界的には)アマチュア無線でもポピュラーになりつつあります。

モトローラはDMRをMOTOTRBO(モトターボ)として販売しています。

3つのTier

DMRには3つのtierがあります。

tierⅠとⅡ(コンベンショナル)は2005年に,Ⅲ(トランキング)は2012年に登場しました。

TierⅠ

TierⅠはヨーロッパのPMR446バンド(446MHz帯)のライセンスフリー用として作られました。

空中線電力は0.5Wまでで,制限が多くあります。

TierⅡ

コンベンショナル方式(普通の単信)です。

TierⅢ

トランキングシステムです。

3つの通信方法

DMO(ダイレクトモード)

2つあるタイムスロットをグループ化して独立した2つの通信系を構築します。

シュード・トランク機能

2つのタイムスロットのうち,空いているタイムスロットを自動的に検知,割り当てます。

RMO(リピータモード)

上り,下り2つの周波数を使用しますが,サービスエリアが広がります。

電波形式

11K5F7E

11K5F1E

国内での使用状況

一般業務無線

デジタル方式の一般業務無線の多くがDMRです。

400MHzにはRMO用に5ペアの周波数が割り当てられています。

地域振興用務線

東京や千葉,京都など一部の地域で地域振興用無線がデジタル化されており,DMRが使われています。

トランキングを使用しています。

船上通信

船舶が出入港時の作業連絡に使うものが一部DMRを使用しています。

使っているのはほぼ外国船です。

その他

総合通信局の新システムがDMRらしいですが,当然のように秘話を使っていますので傍受できません。

受信するには

海外製

下記の機種は受信できるみたいです。

GRE/RadioShack/Whistler

PSR-800

Pro-668

Pro-18

WS1080

WS1088

WS1095

WS1098

TRX-1

TRX-2

Uniden

BCD325P2

BCD996P2

BCD436HP

BCD536HP

 

BCD436HPはTierⅢのトランキングシステムも対応しています。

日本製

AR-DV1はTierⅠ,Ⅱのみをサポートしていてトランキングには対応していません。

ICOM機はDMRに一切対応していません。

お知らせ

現在周波数情報を新サイトに移行中です。こちらもぜひ訪ねていただければと思います。

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