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警察で仕事をしていると示談の片棒を担ぐようなことをしなければならないことがあって本当に嫌になる

その他

別の記事で示談でポシャる事件は多いよっていう話をしました。

今回は警察が示談の片棒を担ぐようなことをしているケースについて書きます。

片棒を担ぐってどういうこと?

そういうケースになるのは被害者がいわゆる汚い人間である場合に多いです。
例を挙げれば飲み屋街などで起こる事案の多くがそんな感じでした。

なぜかというと,そもそもこういう歓楽街というのはクズのエリートみたいな人たちが各地から集まってきます。
もちろんいい人もたくさんいますが,それ以上にエリートクズが多いです。

彼らは基本的に金のことが第一なので,ケンカなどをして殴られたりしても,相手を処罰することよりも相手から金を取ることを優先して考えます。
一発殴られたからウン万円とか嬉々としてのたまうような人がけっこういて,その感覚を疑います。
殴られるの嫌じゃないのかなあ。

本来刑事と民事は別の話なので,警察に被害届を出すことと示談金や慰謝料などをもらうことは関係がないはずなのですが,こういう場合はけっこう密接です。
彼らは相手から金をふんだくるため,つまり相手を揺さぶる材料として被害届を出して事件にします。

警察は被害者が被害届を出すって言ったら,受理して捜査して証拠を固めて,立件できそうなら逮捕するなり任意なりで送致します。
やらないと怒られますから。
が,捜査を始めてそろそろ立件できそうってあたりになると,被害者と被疑者の間でゴソゴソ動きがあっていつの間にか示談がまとまっていることがよくありました。

正直なところやりたくない

やはり被疑者としては刑務所に行ったり罰金を払ったりということを考えると,示談で金払った方がマシと思ってしまうのでしょう。
警察としては,それなりに時間も労力もかけて捜査をしているので,途中での取り下げはけっこう萎えます。

なのでこういう類いの示談屋の片棒を担ぐような事件はなるべく捜査したくありません。
捜査が面倒だからというのではなく,捜査が報われないことや示談の手助けをしているだけであることが嫌なのです。

そんな人たちは最初に被害届を出そうとするときも,だいたい感触で「金目的」というのが見て取れます。
できればそういう被害届は受けたくないので,私はのらりくらりとあらゆる技術を駆使して逃げようとしていましたが,最終的に「出す」と言われればこちらは受けるしかないです。
示談のお膳立てを税金でやらないといけないのか?と本当に嫌になります。

まとめ

警察は法律で定められたことを粛々とやればよいといわれればそれまでなのですが,やはりこういう事例をたくさん経験すると心が荒んできます。
人間不信になるというか。

本当に警察って世間の生ゴミ掃除係だなあとつくづく思うのでした。
しかも示談をされたらその生ゴミ掃除すら中途半端にしかできてないってことなんですけどね。

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