刑事当直とか初動捜査について

仕事の種類や内容

以前警察の一般当直のことについて書きました。

当直には一般当直とは別に事件対応専門の当直員がいて, 刑事当直とか刑事泊まり,初動捜査,初捜などと呼ばれています。
刑事課,生安課の人が担当します。

また私のいた県では三交替の初動捜査専門係がいる署もあります。
業務の内容は同じなのでそれらについてまとめて書きます。
この記事中では三交替の専門係を初捜,そうじゃない日替わり当直員を刑事当直と書きます。

何をするか

刑事当直は当直時間帯の初動的な事件対応です。
初捜は専門係なので24時間対応に当たります。

初動的な対応というのはそのまんまで,事件などを認知したときにとりあえずやらないといけないことをやります。
時間が経つと無くなってしまう証拠を集めたり,現場に犯人がいたりすぐに分かる場合は捕まえたり。

人数

署の規模にもよりますが大規模署でも7,8人程度で,中規模署で2人~4人程度です。
ですから人手がたくさん必要になる大きな事件が発生したり,同時に複数の事案が発生したりするとオーバーフロー状態になるので,そうなると呼出しがかかります。

ちなみに小規模署には刑事当直がおらず(人が少なすぎてそんなもの組めない),初捜や刑事当直で対応するような事案が発生すればすべて呼出しで対応です。

服装や装備など

私服なので自由なのですが,火事とか変死とかに行くことも多いのでほとんどの人が汚れてもいいように作業服を着ていました。
現場に行くのでけん銃なども持ってます。

作業服だけど作業員には見えないようななんともいえない外見なので,注意して見ていると警察だと分かります。
しかし制服の時のような視線を感じないのでかなり気楽です。
車もいわゆる覆面パトカー(捜査用車)ですし。

主な仕事

発生もの(現場に被疑者がいないもの)

屋外の窃盗など簡易,定型的なものは交番に任せることが多かったですが,侵入窃盗や変わった状況の現場などは行ってました。
関係者から事情を聞いたり写真撮ったり,鑑識活動とかして現場資料を集めたり,防カメ調べたりします。

発生もので多いのは窃盗ですが,強制わいせつやちかんなどの性犯罪も意外と多いです。

万引きやもめごとなど(現場に被疑者がいる,被疑者がすぐにわかるもの)

万引きやもめごとの対応なんかも多く,これも単純なものは交番に任せますが,逮捕しなければならないものや任意でも悪質,複雑なものなどは現場へ行っていました。

万引き,もめごと,盗撮などが多かったです。

火事

火事は必ず行きます。
人が死んでたら検視をしないといけないですし,放火や失火など事件性が考えられるものもそこそこあるからです。
消防と違って消火作業の役にはまったく立たないので,消えるまでは事情聴取や写真撮影が主です。

消えた後には見分(いわゆる現場検証)もしなくてはいけません。

変死

変死は多いです。
入院中の病院で病死したものや医者が看取ったものはほぼ行きませんが,そうじゃない死に方をした場合は基本的に行っているのではないかと思います。

警察の仕事は事件性の有無を調べるのが一番の目的ですから,問題なさそうなものもある程度は慎重にやらないといけないのでどうしても時間がかかります。
大規模署の初捜だと1当番に平均1体くらいある感じで,多いときは3体,4体と集中することもありました。

仕事の流れ

基本は待機

基本的に事件が発生するまではすることがないので待機です。
未処理の事件を処理したり,寝たり。
徹夜になることも多いので,待機時間があれば休むようにしていました。
しかし私は寝付きが悪いのでなかなか寝られませんでした。

また侵入盗が連続発生しているなど,管内の状況によってはよう撃捜査に出たり内偵をしたりもしますが,突発事案があると転身しないといけませんからあくまでおまけみたいな感じでした。

仮眠

中規模署で刑事当直をやっていたときは常に前夜で午前2時から午前7時までが仮眠でした。
もちろんその時間帯に何かしらあれば起こされます。
でもきちんと布団で寝ていたので,起こされなければ割と疲れは残りませんでした。

当直や三交替の仮眠については下記記事を参照。

一方初捜は,というか忙しい署になるときちんとした仮眠時間という概念がなく,ヒマなときにいかに効率よく寝るかという感じでした。
しかも寝るとはいっても布団で寝ることはなく,装備とかは付けたままで机に突っ伏したり,机や床の上に直接寝たり,椅子を並べて寝たりです。
やったことがある人は分かると思うのですが,布団で寝るというのは偉大なことで,そうじゃないと疲れがあまりとれないです。

その他

しんどいところ

刑事当直でしんどいのは一般当直と同じで翌日なかなか帰ることができないことです。

初捜でしんどいのは,徹夜が多く不規則な生活を積み重ねなければならないことです。
ジワジワとダメージが体に刻まれていく感じです。

よいところ

事件がないときもあるので,そういうときはただ存在するだけで何もしてませんから丸儲けです。
ただ待機は待機で精神的に疲れるのではありますが。(下記記事参照)

また初捜の場合三交替なので休みなどのスケジュールは立てやすいです。

給料も初捜は恵まれています。
ただでさえ三交替は給料がよいのですが,初捜だとそれに加えて変死などで手当が増えますから。
多分エラい人も含めた警察官の中で一番給料がいいんじゃないかなあと思います。
エラい人には手当があんまりありませんから,手当が多く付く職種より給料が少ないということはしばしばあります。
しかしそうはいっても単に命を削っているだけのような気もしますが・・・

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