警察官にはどれ程度の体力が必要なのでしょうか。
結論から言うと警察学校を耐えられる体力があればいいんじゃないかと思います。
もっといえば警察官の採用試験を突破できるくらいの能力。
その程度でいいと思います。
要するに大した能力はいらないってことです。
走力
走力があるに越したことはありませんが,そこまで必要でもないです。
だって悪い人で足が速い奴なんてそんなにいないからです。
だいたい悪い人って私生活が乱れていて不摂生です。
ですから仮にその人が元々才能があって足が速くても,長年の不摂生がたたって長い距離は続かないので,最初は離されてもしつこく追っかけてればだいたい先に向こうがへばります。
長距離を走る力は警察学校である程度鍛えられるので,あとはそれをいかに維持していくかが大切なのではないかと思います。
格闘力
走力とは違って,悪い人の中には腕っ節の強い人も確かにいます。
ですがそういう能力って走力以上に抽象的なので,どこまでが最低限必要なんだといわれるとよく分かりません。
そもそも1対1で制圧することなんてほとんどありません。
私も現職中に1対1の格闘になったことはなく,相手が暴れる場合は数で制圧することがほとんどでした。
ですからそれよりもヤバい現場を早めに察知して応援を求める方が大切だと思います。
この現場ヤバそう,早めに応援呼んどこっていう危険を察知する力。
総合的な持久力(防衛体力)
これが一番大切なんじゃないかと思います。
過酷な勤務環境でも健康状態を維持できる力。
防衛体力というやつです。
徹夜になったり夜中に叩き起こされたり,警察官の勤務は不規則極まりないです。
寒風酷暑も関係ないですし。
OBの訃報とかを見ていると定年後すぐにポックリ逝ってしまわれる方がけっこうおられます。
それを見ていると本当に体に良くない仕事なんだなあと思います。
でも一方で長生きしている人は本当に長生きされている方が多いので,この違いは一体なんなのだろうかとも思います。
その答えが防衛体力の差なのかなあと思います。
ちなみに私が警察を辞めた理由の一つにそういう体力的な不安がありました。
徹夜でもうろうとする意識の中で仕事をしながら,「30代でもこんなにしんどいのに60過ぎまでこんな仕事無理。仮に定年まで保っても,絶対その後すぐ死ぬパターンや。」って何度も思ってました。
私は30代後半にして辞職しましたが,30代後半でも拝命当初の20代と比べると,回復度が違いました。
20代はかなり無理をしても一晩寝たら大丈夫,みたいなところがあったのですが,30代半ば辺りから,一晩では危ないぞという感じになってきました。
また徹夜をしたときのダメージも年を経ると重くなる感じはありました。
ダメージは増える,回復は遅い,何もいいことはありません。
60歳手前でこれをやれとなるとかなりしんどいと思います。
まとめ
警察官には過酷な勤務環境でもへばらない防衛体力が一番大切です。
ちなみに防衛体力を向上させるには適度な運動がいいらしく,過剰な運動はよろしくないそうです。
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