IC-R30がバージョン1.10になりました。
期待を裏切らない改善っぷりで興奮します。
大きな改善点
一時スキップ
これが今回のでかいポイントです。
IC-R30のレビューやBCD436HPのレビューでも書きましたが,一時スキップってとても大切な機能で,私のSIGINT生活は一時スキップがないと成り立たないほどです。
しかし,今までのIC-R30では一時スキップが5件しか登録できず,一時スキップ解除の条件も5分,10分,15分だけとあまり使い勝手がよくありませんでした。
ところが今回のアップデートで,一時スキップ件数が20件になり,解除の条件が時間のほか,
- スキャンをやめるまで
- 電源を切るまで
の2つが加えられました。
これすごーーーーくいいです。
BCD436HPの一時スキップ機能を超えたと思います。
BCD436HPは一時スキップの登録数は250とほぼ制限なしですが解除条件が「電源を切る」しかないのです。
一時スキップの性格上,一定期間が経ったらそれらを解除してやる必要があるのですが,BCD436HPは電源を切るしかありません。
で,困ったことにこの子は電源を切ると録音まで解除されてしまいます。
電源を入れると録音を再開してやらないといけないのですが,これをついつい忘れてしまいがちです。
録音していると思ったらしてなかったことが何度もあり,悔しい思いをしています。
IC-R30は電源を切っても録音が解除されないのでそういう心配はないのですが,電源を切らなくてもスキャンを止めるだけで解除できたり,あるいは時間で指定したりと一時スキップを柔軟に運用することができます。
実にすごいことです。
(18/9/19追記)
ただ,贅沢を言えば,登録件数がもう少し多いとよかったかなあと思います。
特にプログラムスキャンで使う際,UHFエアバンドなんかはスキャンが止まることが多いので普通のスキップ指定などと上手く調整しないと足りない感じです。
50件くらいあれば言うことないのですが・・・
DUPスキャン
これもすごい機能です。
基地局と移動局が別周波数で通話する複信形式の場合,メモリするについて周波数のシフト登録をすると思うのですが,これをしておけば,シフトした先の周波数もチェックしてくれるという優れものです。
シフト周波数の記憶自体は昔からあったものでそれほど珍しくはありませんが,スキャン中にそれらを相互にチェックしてくれるというのは本機が初めてでしょう。
シフト周波数をメモリに登録していても,めったにその機能を使ってなかったのですが,これなら私みたいなズボラ者でも使えます。
実際使ってみたところ,スキャン中にシフト先の周波数も確かにチェックしています。
また,スキャンが止まって再開するまでの間もピコピコとシフト元とシフト先の周波数を行ったり来たりしてチェックしており,見ていて楽しいです。
デジタル報道連絡波やドクヘリ,一部の国際VHFなんかを聞くのにすごく重宝します。
スマホアプリへの対応
実にすごい。
一時スキップも設定できるみたいで安心。
詳細は別記事で。
細かな改善点
バックライト
バックライトの点灯条件にスケルチが開いたときが加わりました。
受信時のみ点灯するようにできます。
地味ですが,ないと意外と不便なためこういう地味な改善は大切です。
ただ,いったん点灯して受信状態が続いていても,時間が経過すると消えてしまうのが少し不便。
P-Sanエッジ登録時の設定制限解除
これも解決されていますね。
以前だとUHFエアバンドをプログラムスキャン登録するのに分割して登録しないといけなかったのですが,225~400MHz一つで登録できます。
当たり前と言えば当たり前かもしれませんが,地味に困っていたので解決されてよかったです。
スケルチ連動録音のファイル分割改善
アップデートしてから今日まで使ってみて,症状が出なくなったため改善されたと思われます。
地味に重症だったので改善されて喜ばしい限りです。
音量調節の改善
しばらくBluetoothイヤホン使ってなかったので気付かなかったのですが,ボリュームについて,本体とBluetoothとが別々に設定できるようになったのですね。
この改善のおかげで,Bluetoothイヤホ
まとめ
IC-R30はデジタル的には正直デジ簡と報道くらいしか聞けず,デジタル機としてはAR-DV10と比べると微妙な感じではあるのですが,受信機的には相当ブラッシュアップされてきましたね。
アナログだけしか聞かないよって人でも十分買う価値はあると思います。
買うのなら,下から買ってくれると超助かります。
コメント
はじめまして。記事を読ませてもらってます。
今回、AR-DV10に続いてIC-R30を購入したため、参考にさせてもらってます。確かに、アプリとのリンク良いですね。
ただ、このアプリに不満があります。
カバンに受信機を入れたままにするにはあと一方足りないですね。
まず、音声はスマホなりタブレットから出せるように選択が出来るとよいです。
勿論、VS-3を使えば事足りるので、まだ許せる範囲かな。
一番ダメなのは、D-STARを受信したときのコールサインやメッセージがが本体には表示されるのに、スマホやタブレットで表示されないことです。
これでは、結局本体を見ないといけないので、スマホやタブレットに受信コールサインやメッセージが時間とともに記録されると良いです。
まだ試していませんが、DCRの秘話設定やUCcodeも表示されるとよいですね。
あと、欲を言えば折角本機にGPS受信機能があるのですから、それを生かした機能を
アプリで実現して欲しいです。
そして、まだ出ていないAndroid版でそれぞれ実現して欲しいものです。
今後のバージョンアップが楽しみですね。
上記のようなことを、ICOMのページにも書き込もうと思います。
また、裏技などわかりましたら、是非ページで公開していただけると嬉しいです。
これからもホームページ、楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
確かにアプリ側からも音声が出せるといいよなと私も思っていました。
また,私は本機でD-STARを受信したことがないので知らなかったのですが,コールサイン等表示されないのですね。
UCは表示されるのになぜなのでしょう?