大規模な災害があったり大規模な警備実施(サミットや国体,皇族の行幸啓など)があると,自県だけでは対応できなくなるので,よそから応援をもらうことがあります。
県ではなく管区単位で活動している管区機動隊あたりはそういった県外への応援出動が多いです。
派遣される人はそれはそれで大変なのですが,場合によっては残る人の方が大変なことも意外と多いです。
いろんなところから人が抜かれる
派遣があるということは当然人が必要なので,いろんな部署からポコポコ人がいなくなります。
でも業務はいつもどおり進むので,人が減った状態でこなさないといけないです。
特に突発対応の部署は人がいようがいるまいが容赦なく事案が降り注ぐのでたまらないです。
そしてそういう負担は本部よりも署の方が大きいです。
突発対応はほぼ署でやらないといけないですからね。
そして署の中でも日勤より三交替の方が負担が大きいです。
三交替が一番しんどい理由には,突発対応しないといけない部署であるということのほかに,普段の体制にまったく余裕がないからです。
通常の状態でギリギリ若しくはすでに人が足りてないので,こういうことがあって人を抜かれるとひどい有様になります。
しかもなぜかこういうことがあると三交替から優先的に人を抜かれます。
サミットの時はひどかった
自分が経験した中で一番ひどい思い出はサミットがあったときです。
交番は人が足りなくなって三交替が維持できず,二交替になりました。
つまり,24時間の当番日と非番日を繰り返すという地獄パターン。
別の記事で三交替も楽ではないという話を延々としました。
ですからそれよりも厳しい二交替のつらさはなんとなくわかっていただけるかとは思うのですが,実際やってみると「そのうち死ぬ・・・」って感じでした。
当番やって家に帰って寝て起きたらまた当番ってもう地獄以外の何物でもないです。
特に私はその時かなり忙しい交番にいたので余計にそう思いました。
ぶっ倒れそうになりながらもなんとかこなしましたが,やって当たり前だと思われているのでしょう,誰からも特に何の評価もされずスルーです。
こんな扱いを受け続けていると,だんだんマジメに仕事するのがバカらしくなってきます。
よくエラい人が,「陰ではみんなちゃんと見てる」って言ってなだめる(ごまかすともいう)のですが,「陰じゃなくていいからもっと表で見れ」って心底思います。
派遣された人もしんどいのでしょうが,これもまた配置次第でしんどいところもあればタダみたいなところもあって余計に複雑な気持ちになります。
もうちょっとやり方考えた方がいいのでは
この辺の警備実施のやり方については在職中もさしたる進化を感じられませんでした。
だいたい「特別な行事だから我慢せえ。」と一線署に大きな負担が投げられ,本当にどうかしてると思います。
もっと人を取るところを考慮できると思うんですけどね。
忙しいところや人数に余裕のないところからでも平気で人を取るのはどうかと思います。
またもっと他県から応援を求められないのかなーといつも思います。
「自県としてのプライドが・・・」とかっていうのを聞いたことがあるのですが,本当だとしたらキチガイ級の発想ですよね。
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