私と警察とカメラ

警察その他

私が警察で使っていたカメラなどについて書きます。

卒配当時(平成15年ころ)

世間ではデジカメはもうかなり普及していましたが,デジタルだと改ざんの恐れがあるとか何とかで警察の主流は相変わらず35mmフィルムカメラでした。

でもそれだと現像に時間がかかるので,急ぎで必要な場面についてはなんとインスタントカメラ(現場での略称:ポラ)でも撮影していました。

当時でもインスタントカメラはもう絶滅寸前でしたから,「なんだこりゃ?こんなん使わないといけないの?」って思った記憶があります。

しかもカメラがあるのは専務(刑事とか交通とか)だけで,配属された交番にはカメラは一台もありませんでした。

当時の直属上司はクズだったので,「初捜(初動捜査係のこと)呼びゃあえーんよ。」と言ってましたが,つまらない事案でいちいち初捜呼ぶ方が面倒ですから,自腹でポラを1台買いました。

幸いフィルムだけは会計課がくれてましたから。

富士フイルムのスリムエースというのが当時割と安く,畳めばそこそこ薄くなったのでヤフオクで買いました。

↓参考サイト:こんな感じのカメラです。

この当時はまだカメラにはほぼ興味がなく,仕事で使わないといけないから仕方なしに使うみたいな感じでした。

このインスタントカメラは結局そのままそのポンコツ上司にあげてしまいました。

交通に入って初めて一眼レフを知る(平成17年ころ)

交番を2年くらいやって内勤に入りました。

最初は交通でしたが,すぐにとある事件が発生して,私は少年課(当時)へ応援という名の修行に行かせてもらえることになりました。

そこで初めて一眼レフというのを知って感動した記憶があります。

それまでも感覚的に接写って難しいなあとは思っていました。

警察が撮らないといけない写真で接写ってけっこう多いのです。

交番でも自転車やバイクの車体番号とかを写真で分かるように撮影しないといけないですから。

これを撮るのってポラとかではかなり難しかったんですね。

そんな中当時の少年課の師匠は盗難車の車体番号を一眼レフでさっと撮影し,私はそのクリアな出来映えに感動しました。

今考えると,単なるマクロ撮影なので被写界深度が浅いためボケが強調されてきれいげに写ってただけなんですが,それまで一眼レフで撮られた写真を見たことのない私にとっては衝撃でした。

「こんなにキレイに,思った通りに撮れるんだ。」と。

修行中にそのカメラを使わせてもらい,基礎的なことを学びました。

当時私は刑事になりたかったので,そのころ鑑識検定というのも受験していました。

検定科目の中に写真というのがあります。

検定なのでパノラマとか明暗差のある現場の撮影とか等倍撮影とか反射物の撮影とかいろいろ変わった撮影をやるんですが,「こんな撮り方もできるんだ,すげえ。」とますますのめり込みました。

それで私用のデジタル一眼レフカメラを買いました。

最初に買ったのは

でした。懐かしい。

刑事に入ってからデジカメに移行するまで(平成19年~平成22年ころ)

交通を1年半やって刑事に入れてもらいました。

このころも相変わらずフィルムが全盛ですが,さすがにポラは使わなくなり代わりに普通のコンデジを使っていました。

ただやはりデジカメはダメということでしたから,35mmとコンデジ両方で撮っていました。

なぜこんなことをするのかというと,フィルムはどうしても現像に時間がかかるので,急ぐ書類(令状請求とかとりあえず送致する分とか報告用)はデジカメの絵を使うのです。

で,現像が帰ってきたらまた改めて正式な(?)報告書を作ると。

なので,同じ書類を2回(デジカメ写真と35mm写真で)作ることが多く,時間がかかるし馬鹿馬鹿しいなあと感じていました。

私のいた警察では,写真は写真撮影報告書という県独自の書式で作っていたのですが,この当時デジカメの是非について一番喧々諤々していたため,「デジカメは本当の写真じゃないから捜査状況報告書で作るべき」とか,今から考えるとホントにどーでもいい意味の分からない試行錯誤がいろいろと行われていました。

また刑事では使用している機材が無茶苦茶古かったです。

ペンタックスのLX,MXやニコンのFM2とか。

フィルムを手で巻かないといけませんし,もはや骨董品のレベルです。

手巻きってうまくやらないとフィルムを中で切ってしまったりするんですよね。あと上手く巻けてなくてフタ開けたらまだ巻き切っていないフィルムが残ってて真っ青になったり・・・

今では存在しなくなったミスです。

慣れてきたらフィルムのベロ出しをしなくても済むようにちょっとだけベロを出した状態に出来るようになるんですけどね。

ストロボもナショナル(パナソニックではなくナショナルです)のPE-381SGというクソでかいやつだし。

これがそうで,当時練習用にわざわざヤフオクで探し出して買った一品です。

ただこれのいいところは,マウントからストロボがすぐにぽこっと外れてコードの範囲内で動かせるので,頭につけるやつよりは応用がきくというところです。

特に先にも言いましたが警察の写真って接写も多いので,シュー付けのストロボだと近すぎて光が上手く飛ばないのです。

その点こいつはちょうどいい位置から光が当てられるのでよかったです。

そういった意味ではデジカメになってから,マクロレンズもショボくなったしストロボもシュー付けになったので,接写がかなり面倒くさくなりました。

こいつは最近まったく使ってないので,今回記事用に写真を撮ってそのまま捨てようと思ってたんですが,触ってたらいろいろ思い出して捨てられなくなりました。

年ですねえ。

カメラやストロボ本体って古くなっても意外と壊れないのですが,ストロボ接点(これも本体の一部ではありますが)や接続コードがよく壊れました。

現場でストロボの調子が悪くなると最悪で,コードをグネグネ動かしてなんとかご機嫌を取って撮影していました。

あとコンデジもすぐ壊れてましたね。

使い方がどうしても荒いですし雨天屋外でも使うのですから丈夫なやつを買えばいいのに,なぜか当時の会計課は普通の安いコンデジを買っては壊すというのを繰り返していました。

1年持てばよい方で半年くらいで壊れてたと思います。

消耗品の限度額の関係でショボいコンデジしか買えないということだったらしいのですが,公務員のこういうところが本当に嫌いでバカなんじゃないかなと思います。

そんなこんなでバカバカしくなったのでカメラを自分で買いました。

ペンタックスのMZ-3とAF500FTZです。

世間はデジタル一色で35mmなんか下火だったので,中古だとかなり安く買えました。

フィルムも自動巻きなのでかなり仕事は楽になりましたし,故障に悩まされることもなくなりました。

デジカメに移行するまで,私は自前のこのカメラを使っていました。

このカメラとストロボも,今回写真を撮ってそのまま捨てようと思ってたんですが,いろいろと思い出されることがあってやはり捨てられず・・・

やっとデジカメに移行(平成22年ころ)

平成22年ころだったと思いますが,やっとデジタル一眼レフカメラが導入されました。

ペンタックスのK20Dの書き切り媒体バージョンです。

書き切り媒体とは,一般には売ってない一回しかデータが書き込めず改ざんの出来ない特殊なSDカード専用のカメラです。

今警察で使っているデジカメは基本的に書き切り媒体を使ってます。

相変わらず信用されてないです。

当時私は,たまたまこれと同型のK20D(もちろん民生用)を持っていていまでも使っています。

なので警察カメラでもK20Dに一番愛着がありますね。

ただこれもストロボ(純正のAF540FGZがついていました),特に接点がよく壊れました。

一日に何回も脱着するし,付けた状態であっちこっちぶつけたりするので仕方ないですよね。

レンズも明るいよいレンズとマクロレンズの2本が配布され,なかなか贅沢でした。

いいレンズだとは思いますが警察的にはオーバースペックでした。

この特性を活かせる場面はあんまりないです。

そんな明るさとかAF性能よりも,マクロと軽さがあればいい。

マクロはタムロンかシグマのありきたりなものでどれだったかよく覚えてないです。

最近

平成26年に私は昇任していったん交番に出ました。

交番ではなぜか普通のデジカメを使って撮影して,書類もデジカメ写真で作ってました。

書き切り媒体用は台数が足りないってことでしたが,結局普通のデジカメでもいいんなら,大枚をはたいて書き切り媒体にしなくてもよかったんじゃ・・・

2年ほど交番をやって再度鑑識に戻ったのですが,その時にK20Dが更新されていました。

なんとキャノンのX7i・・・

Kissですよ,Kiss・・・

確かにたいしたことはないですが,警察の写真屋も一応プロの端くれですよ。

キャノンもキャノンでなんでわざわざKissで書き切り媒体用なんか作るんだ・・・超バカにされた気分です。

しかもレンズは最初っからついてるショボいのだけで,マクロレンズなし。何を考えているのかよく分かりません。

しかし使ってみると案外使い勝手がよかったです。

警察で使う程度ならこれでもいいのかなと思ってしまい,ちょっと悲しくなりました。

ただ,マクロレンズがなかったのは本当に困りました。

まとめ

警察の写真ってけっこう難しい撮影もあるのですが,警察のカメラはたいした機材を使っていないということであります。以上。

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